土の中で冬ごもりしていた虫たちが、暖かな気配を感じて穴の中から這い出して来る頃蝶が舞い、春の主役たちが次第に顔を揃え、より一層、春色を感じられる季節です。
生青のりの佃煮
旬の時期だけ食べられる香り豊かな生青のり
旬は3月ごろの早春
海藻由来のミネラルも豊富な青のりは、加熱することで香りがより強くなるので、加熱調理がおすすめです。
【材料】
生青のり 1パック(150gくらい)
醤油、酒、みりん 大さじ2 砂糖 大さじ1
【作り方】
①さっと洗ってガーゼなどで絞ります。
②調味料と生青のりを鍋に入れて、水分がほぼなくなるまで煮ます。
佃煮はご飯にのせて、その他卵焼きに、お味噌汁にいれて、
ご飯がとってもすすみます♪
菜の花の酢味噌和え(ほたるいか、ベビー帆立)
ほろ苦さが春を感じさせる野菜、菜の花
解毒作用を高める成分を含み、余分な水分の排出を助ける作用もあります。
3月上旬頃の走りはみずみずしさがありますが、花が咲いてくると、
筋がはってえぐみも強くなります。名残はしっかり茹でてください。
【ゆで方】
茹でる前に10分ほど水にさらすと、パリッとしてあくもぬけます。
熱湯にいれ、15秒程茹でます。水に取ると、つぼみに水を含み、水っぽくなるのでざるにあげます。
【酢味噌の作り方】
白味噌 大さじ1、砂糖 小さじ2、みりん 大さじ2 練がらし 小さじ1/2 を鍋に入れて混ぜながら煮切ります。
ホタルイカは3月から4月が最盛期で、春の風物詩の一つ。富山湾で獲れるのは有名です。寄生虫の心配から生食出来るのは足と胴のみです。
ほとんどが水揚げされてすぐに釜茹でされたものが流通しているので、手軽にいただくことができます。
下処理は、目の部分が硬いので、手でのぞくのみです。
菜の花とホタルイカの酢味噌和え
帆立の赤ちゃん(稚貝)、ベビー帆立。帆立の養殖時に、大きく育てるために選別されますが、その際に間引きされたものの殻を外してゆでたものがベビー帆立です。
小さいながらも血圧を下げる効果があるタウリンや、疲労回復に効果があるビタミンB1、鉄分、亜鉛などのミネラルも多く含みます。冬から春がベビー帆立の旬です。
菜の花とベビー帆立の酢味噌和え
鰆の西京焼き
古来、日本では冠婚葬祭に使ってきた魚で、昔はあまり獲れず、高級魚だったそうです。
秋から春にかけてが美味しい時期。
一般的に魚は頭が美味しいとされますが、鰆はしっぽが美味しい魚です。
【材料】
鰆の切り身 2切れ
(味噌床) 西京味噌 200g 酒、みりん 大さじ1 砂糖 小さじ2
【作り方】
①鰆に塩を少々ふり、しばらくおいて(10分~)出てきた水気を拭き取る(くさみとり)
②味噌床をよく混ぜ、バットに半量広げ、①の魚を置き、残りの味噌床を上からのせます。
③ラップをして一晩~2日冷蔵庫で寝かせます。
④味噌床をスプーンなどで軽く除き、180℃で予熱を入れたオーブンで15分焼きます。
ぼた餅
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うように、彼岸は季節の変わり目
春のお彼岸は春分の日前後3日間の合わせて7日間です。
彼岸とは極楽浄土をあらわし、仏教では極楽浄土は西にあると考えられ、春分と秋分は太陽が真西に沈み、極楽と最も通じやすいことから、この日に先祖供養をするようになったとか。
また、農作業が始まる春の彼岸には春に花がさく「牡丹(ぼたん)」から名付けられた「ぼた餅」を、収穫の時期に当たる秋の彼岸には秋に花が咲く「萩(はぎ)」から名付けられた「おはぎ」を作ることで、神様に感謝をしたともいわれています。(諸説あります。)
【材料(10個くらい)】
もち米 180cc うるち米 90㏄ 塩 ひとつまみ 水 炊飯器で1合と2合の間位
粒あん こしあん うぐいす粉 黒すりごま きな粉 砂糖 など
【作り方】
①もち米とうるち米を洗って1時間以上吸水後、水気を切り、炊飯器にいれ、1、5合分の水を加えて炊きます。
②炊きあがったら塩を加えてすりこ木でつく。
③お好みのサイズで丸めて、粒あんで包む
こしあんを包む
砂糖と混ぜたきな粉などをまぶします。