豆ごはん
さや付きグリンピース(エンドウ豆の未熟果)
グリンピースは1年中缶詰や冷凍で買えますが、この時期は是非さや付きを使ってみてください。さやから出したての新鮮なグリンピースは甘みが強くて風味も豊かで柔らかくとても美味しいですよ。
旬は3月~5月
どんな豆もそうですが、収穫された瞬間から鮮度が落ちますので、早目に召し上がってください。特にさや付の豆は、さやから出すと劣化します
【材料】2合分
さや付きグリンピース 正味150g位
米 2合 水 360㏄
塩 小さじ1/2 酒 大さじ1
一般的な計量カップは1カップ=200ccですが、お米用の1合=180ccになります。
【作り方】
①さやから実を出してさっと洗う
②米、塩、酒、水を入れて混ぜ、えんどう豆をいれて炊飯器で炊く
葉わさびの醤油漬け
3月から5月にかけてが旬
わさび(根)は、そのままかじっても辛みはなく、すりおろすことで組織が壊れミロシナーゼという酵素が働き辛くなるのですが、それと同様に、葉わさびも刺激を与えることで、あの独特のツンとした辛みを出します。方法としてはお湯をかけてから塩をふってもむこと。これを「怒らせる」というそうです。
【材料】
葉わさび 100g程度
A 醤油 大さじ1 みりん、酒 小さじ2 砂糖 小さじ1/2
(みりん、酒は予め電子レンジでアルコールを飛ばして冷ましておく。ラップをしないで500W1分)
【作り方】
①80℃位の湯でさっと茹で、ざるにあげた後に一つまみ程度の塩でもみこみ水気を切る(熱いので手袋などするのがおすすめです)
②①とAをジップロックにいれてもみこみ、1晩冷蔵庫へ
翌日いただいたのですが、ピリッと辛くて大人の味でした。
たくさん作ったので残りを翌日食べたところ、既に辛みは抜けていました。これはこれでまた美味しかったのですが、ツンとした辛みは揮発性のため、キープしたい場合は煮沸消毒をした蓋付き瓶での保存をお勧めします。
時々瓶ををふると辛みが増します。
きゃらぶき
蕗の薹(ふきのとう)が枯れ始めた後、ふきの葉が生え始め旬が訪れます
ふきは数少ない日本原産の野菜で、北は北海道から南は沖縄まで広く分布しています。中でも
「愛知早生ふき」という品種が一般的に広く栽培され、これは江戸時代末期に愛知県知多郡加木屋村(現東海市)で作られたものです。栽培自体も愛知県が全国の4割を占めています。
魚介類や野菜類を醤油で佃煮のように煮ることを「キャラ煮」(キャラ色=黒茶色)といい、ふきの茎をキャラ煮風に煮たものがきゃらぶきです。
【材料】
ふき 250g
醤油、酒 大さじ2 砂糖、みりん 大さじ1
【作り方】
①あくぬきをする
方法⇒熱湯で7~8分茹で、水にさらす(10分ほど)途中水を変える
②筋を取る(根元から上に引っ張るように)
③鍋に、食べやすく切ったふきと、調味料を火にかけ、汁気がほぼなくなるまで煮る。
④鍋止めする
きゃらぶきといえば天むす、天むすといえばきゃらぶきですよね。
天むすは名古屋飯の一つとなっていますが、発祥の地は三重県です。
初代店主がきゃらぶきが大好物だったことから天むすに添えられるようになった、また、店主の奥様が沢庵が苦手で代わりにきゃらぶきがそえられたとか、諸説あります。
桜餅(関西風)
関西風桜餅は道明寺粉(もち米を蒸して乾燥させて粗挽きしたもの)で皮を作り、あんを包んだ饅頭状のお餅で、つぶつぶした食感が特徴です。
関東風は長命寺餅とも呼ばれ小麦粉などで作ったクレープのような薄い皮であんを包んだお餅です。
いずれも使われる桜の葉は、塩漬けにすることでクマリンと呼ばれる芳香成分を生み、独特の風味があるのが特徴です。
【材料】4個分
道明寺粉 60g 水 80㏄ 色素(赤色) 少々
砂糖 小さじ2 塩 少々
黒こしあん 60g 桜の葉の塩漬け 4枚(水でさっと洗って水気を除いておく)
【作り方】
①耐熱ボウルに水と、水で溶いた色素を混ぜる。
②道明寺粉をすべて入れて混ぜ、ラップをふんわりして電子レンジ500W3分~
③レンジからとりだし、室温で暫く蒸らす(5分~)
④砂糖と塩を加え混ぜ、4等分にし、丸めた黒こしあんをのせ包む
➄形を整え、桜の花の塩漬けで包む