立夏を愉しむレシピ/新じゃがいも/鯛/筍/こごみ/柏餅

立夏24節気
立夏(りっか)
2024年の立夏は5月5日~です
こいのぼり次第に夏めいてくる季節です。青々とした緑、さわやかな風、気持ちいい五月晴れ、本来であればお出かけが楽しい時期です。
5月5日は端午の節句
奈良時代から続く風習で、鯉のぼりや五月人形を飾り、ちまきや柏餅を食べたり、菖蒲湯に入って厄除けをし、男の子の健やかな成長をお祝いします。

新じゃがいも/肉じゃが

じゃがいもは1年中流通していますが、春に九州から収穫が始まり、9月あたりに北海道で収穫される小ぶりのじゃがいもが新じゃが。皮が薄くて柔らかく、皮ごと食べるのがおすすめです。時間が経つと皮が厚くなっていくので皮の薄さ(手でこするだけでむける位)が新じゃがを選ぶ時のポイントの一つです。
じゃがいもレシピの定番、肉じゃがを、新じゃがで作りました。
【材料】(2人分)
新じゃが 3~4個 洗って皮ごと乱切り(小ぶりなものは半分に)※芽は必ずのぞく
新玉ねぎ 小1/2個 (2cm位の櫛形)
豚バラ肉、牛小間切れ肉 どちらでもお好みで 150g程度
人参 1/2本(乱切り
砂糖 大さじ1/2 酒 40cc 醬油 大さじ1 みりん 大さじ1 ふり醤油 小さじ1/4
サラダ油 小さじ1/2
糸こんにゃく 60g程度 (水に入れて沸騰後2分ほど加熱をして臭みをとり、半分くらいの長さに切る)
スナップエンドウ 4~5本(筋をとって少々塩の入った熱湯で2分程度茹でておく)
かつおだし 100cc ※かつおだしの作り方は「穀雨を愉しむレシピ/もずく酢」を参照
ジャガイモの芽とその根元や、緑色(光が当たって変色)になった皮には、天然毒素であるソラニン、チャコニンが多く含まれており、これらを多く含むジャガイモを食べると頭痛、腹痛、めまいなどの症状がでることがあります。引用元:ジャガイモによる食中毒を予防するために/農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin.html
乱切り 不規則に材料を切ること。形は不規則ですが、大きさは同じくらいになるように切る。包丁を斜め45度に固定し、材料を手前に90度回しながら切ることから「回し切り」とも呼ばれます。乱切りにすると表面積が大きくなることから火の通りがよくなり、味がしみこみやすくなる。
【作り方】
①サラダ油を熱した鍋で肉をほぐしながら加熱する。
②材料(新じゃが、新玉ねぎ、糸こんにゃく、人参)をいれて炒める。
③かつおだし、砂糖、酒をいれて5分ほど煮る(中火でコトコト)
④醤油、みりんを加えて落し蓋をし、10分程度煮る(中火でコトコト)
ふり醤油をいれて軽く混ぜ、鍋止めをする。
⑥器に盛り付け、煮汁も少々入れて、スナップエンドウを開いて飾る。
※落し蓋、鍋止めについては、「穀雨を愉しむレシピ/わらびの煮物」を参照
煮る前に、材料を炒めて表面に油膜を作ることで煮崩れしにくく、旨味が閉じ込められる
ふり醤油 仕上げ前に少量の醤油を再び加えること。醤油の香りや風味を補うため

鯛の炊き込みご飯

鯛の美味しい季節は春と秋の2回。春は桜鯛、秋はもみじ鯛とよばれます。
【材料】(4人分)
米 240cc 水190cc 薄口しょうゆ、酒 小さじ4 みりん 小さじ2
鯛の切り身 2切れ
生姜 16g ネギ 4本 白いりごま 適量
【下準備】
米は吸水しておく(30分~)
鯛の切り身に塩を振り5分以上おいて、水気を除く(臭みを除くため)
生姜は皮を薄く向いて千切り
ネギは小口切り
【作り方】
①油を熱したフライパンで鯛を強火で焼く(表面に香ばしい焼き色がつく程度)
②水切りした米と調味料を炊飯器にすべて入れてよくかき混ぜる。
③①の鯛を②にのせて(旨味が米にうつるように皮は上)炊く。
④炊きあがったら、鯛を取り出し、骨や皮を除いてほぐす。
➄ほぐした鯛、生姜、ネギ、白いりごまを炊きあがったご飯と混ぜる。
青ネギの代わりに三つ葉でも美味しいですよね♬
お茶漬けにしてもいーですね^^

筍の土佐煮

筍の旬は4月から5月。鮮度が命。収穫後すぐにアクが増していきます。
買ったらすぐに下処理をすることが大切です。

【筍の下処理】

筍(600g~700g) 米ぬか 2カップ 赤唐辛子 2本位(えぐみをとるため)

①穂先を切り落とし2枚ほど皮をむく
②皮がすべて剥がれ落ちない程度に縦に切り込みを入れる
③筍がかぶるくらいの水、米ぬか、赤唐辛子をいれて強火にかけ、沸騰させ、あくはすくいとる。
④弱火にして1時間以上ゆでる。根元に竹串がすっと通るくらいまで。
➄その後半日以上漬けておき、冷ます。(冷める前に水に移すと割れたり縮んだりするため)
⑥冷めたら水で洗う。

新鮮なものが手に入ったら、下処理後、わさび醤油で刺身にするのが最高に美味しいでよね♪

 

筍の土佐煮

土佐煮(とさに) 煮物の一種 土佐名物である鰹節を使って野菜などと共に醤油で煮込んだ料理で、筍の土佐煮が有名だが、ごぼう、ふき、れんこん、こんにゃくの土佐煮等もおすすめ
【材料】(4人分)
筍 320g 位 (やわらかいところは放射状に、硬いところは半月切りかいちょう切り)
鰹節 20g 位
薄口しょうゆ、みりん 小さじ4 水 200cc
【作り方】
①筍、水、調味料を鍋に入れて、水分が少なくなるまで煮る。
②火を止めて鰹節を加え混ぜ、鍋止めをする。
♪かつお節は、加える前に乾煎りしておくとより香りがたちますよ♬
土佐

こごみの胡麻和え

こごみ(クサソテツ)の旬は4月から5月 春の山菜ですが他の山菜と違ってあくが少ないので下処理は不要です。
渦巻き状になった先端が丸くかがんだようにみえる姿からこごみと言うそうです。

【作り方】(こごみ20本くらい)

①こごみをよく水洗いします。傷んだ根元は切り落とし、渦巻きの中にあるゴミや傷んで茶色くなった葉は優しくしごきながら丁寧にのぞきます。
②熱湯に少々塩を加えて2分ほど茹で、冷水にとる。
③黒すりごま 大さじ2 砂糖、醤油 小さじ1 水 小さじ2を混ぜ、2のこごみを和える。

ごまあえ

歯ごたえとほんのりぬめりがあるのが特徴です。味にクセはないので色んな食材と合わせて炒め物にしてもよいですね。

 

 

 

柏餅

端午の節句に柏餅を食べる風習は江戸時代から始まったそうです。
柏の木の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないという特性から、新芽=子供 古い葉=親
に見立てて家系が途絶えない、すなわち「子孫繁栄」を意味すると言われています。

【材料】2個分
上新粉 50g 白玉粉 15g 砂糖 10g 水 85cc こしあん 60g 柏の葉 2枚

上新粉⇒精白したうる米を加工したもの 歯切れがよく粘りはない 団子、草餅 ういろうなどに使われる 白玉粉⇒もち米を加工したもの  もちもちして柔らかく白玉団子に使われる

【作り方】
①耐熱ボウルに白玉粉と砂糖を入れ、ざっと混ぜる。
➁水を少しずつ加えてよく混ぜ、上新粉をいれて均一に混ぜる。

加熱前

③ふんわりラップをして600wで40秒

1回目

④混ぜてもう一度600wで30秒

2回目

加熱しすぎると硬くなるので注意。目安は透明感

⑤ムラがないようにしっかりと混ぜ、クッキングシートに出してシートでこねる。

こねる

⑥耳たぶくらいの柔らかさになったら等分にし、楕円形にして、丸めたあんこを包む。

あんこをおせる

⑦柏の葉で包む。

出来上がり

翌日食べても硬くなっておらず、美味しく頂きました^^

 

 

 

本日もご覧いただきありがとうございました。  書 SEI & 花 RUI

 

 

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