小暑を愉しむレシピ/鰻巻/新生姜の炊き込みご飯/ガリ生姜/オクラの胡麻和え/わらび餅

レシピ
小暑(しょうしょ)
朝顔
2022年の小暑は7月7日です。
梅雨が明けて暑さが本格的になってくる時期。夏支度をする時期でもあります。
この時期から「暑中」が始まります。
暑中は小暑から立秋までの間に出す時候の挨拶です。

鰻巻き

うなぎ                      Photo by Cloris Ying on Unsplash

鰻は栄養価が高いことで知られていますが、ビタミンA、Dが豊富で、ビタミンAは1串で成人の必要量の3日分に相当し、ご飯を効率よくエネルギーに変えてくれるビタミンB1も豊富なので、うな丼、鰻重はスタミナ回復に効果的です。

季節の変わり目を土用の丑の日といいますが、夏の土用の丑の日に鰻を食べるようになった習慣は、江戸時代の蘭学者、平賀源内が、夏に売り上げが落ちる鰻を売るためにキャッチコピーのように「本日丑の日 土用の丑の日 ウナギの日 食すれば夏負けすることなし」と看板を立て大繁盛した事が始まりと言われています。確たる証拠はないようですが。また鰻の蒲焼きが広まったのも江戸時代と言われており、初めは筒切りにした鰻を串にさし、あぶって塩をふったものを横ぐわえにしてかじっていたのですが、その串をさしたさまが蒲(がま)の穂に似ていたので蒲焼きと呼ばれたそうです。

がまのほ

その後関東(千葉県)でみりんの生産が増え、蒲焼きのたれとしてだしたのが今の蒲焼きの味になったと言われています。

蒲焼き 細長い魚などを開いてくしを打ち、たれを塗りながら照り焼きにする調理方法

そしてこの鰻の蒲焼きを芯にして作った卵焼きが鰻巻きです。

鰻巻き

<材料> 鰻の蒲焼き(市販)A:卵3個 薄口醤油、味醂、水 小さじ1/2
サラダ油 小さじ1/2

<作り方>
①鰻のかば焼きを卵用フライパンの横幅に合うように切る。今回は2重に重ねました。
②Aをよく混ぜ合わせ、サラダ油を熱したフライパンに1/3程度流しいれて広げる。
③かば焼きを奥側に並べ、卵を奥から手前に巻き、巻いた卵を奥に移動。これをあと2回繰り返し、ラップをのせた巻きすの上にだす。

卵焼き

④ラップごと巻きすで軽く巻き、しばらく置いてから食べやすい大きさに切る。

2021年の夏の土用に丑の日は7月28日(水)です。
是非鰻を食べて夏バテ予防を!

 

新生姜の炊き込みご飯/ガリ生姜

 

 

収穫後、貯蔵室で熟成させて1年中出回っているひね生姜
ひね生姜は、強い辛みを生かして臭み消しや香りづけなど、一つの調味料として用途の広いのが特徴です

それに対して春から夏にかけて速堀りしたものが新生姜。初夏から夏に出回り、繊維が柔らかく水分が多いのが特徴です。

新生姜の炊き込みご飯
<材料>2人分(一人120g程度)
米 120cc だし 130cc 油揚げ 1枚 新生姜 12g 薄口醬油 小さじ2 味醂、酒 小さじ1 塩少々
<作り方>
①米は30分以上吸水する。
②生姜がは皮をむいて千切りにする。
③水気を切った米と調味料を炊飯器に入れてよく混ぜ合わせた後、生姜と油揚げをのせて早炊き。
(吸水していない場合は普通に炊いてください)

新生姜とは言え辛みはありますので、生姜の量はお好みで調節してください^^

合わせてガリ生姜も作りました♪

<材料> 新生姜 100g
甘酢【酢 50cc 水 50㏄ 砂糖 小さじ2 塩 小さじ1/4  昆布だし 大さじ1】

<作り方>
皮をむいて薄切りにした新生姜をジップロックに入れた甘酢に2時間以上漬ける。

 

オクラの胡麻和え

 

独特なねばねばと種のプチプチとした食感が特徴のオクラ
6月から8月が旬ですが、名残の8月になると筋がはって皮が厚くて風味も強くなるため、少ししっかり茹でた方が美味しい。

旬について 出回り始めの「はしり」、最も出回る「さかり」、終わりの時期「なごり」がある。
その季節の訪れから去りゆくまでの移ろいを食材で感じることができるのが旬の楽しみ方の一つ

下処理
⑴ヘタの処理をする
ヘタの周囲を削り取ると、ヘタまで美味しく味わいよく食べられる。

 

⑵板ずりをする

板ずり まな板の上に素材を置いて塩をふり、手でゴリゴリと転がしながらこすり合わせること
板ずりの効果
きゅうり⇒表面の凸凹を均一にならすことができ、また表面が傷つくことで組織が適度に壊れて調味料がしみこみやすくなったり、緑の色合いがより鮮やかになる。
ふき⇒筋がむきやすくなる。彩りがよくなる。
オクラ⇒産毛がとれて口当たりがよくなり、下味にもなる。

⑶穴をあける
表面に爪楊枝で穴を数か所にあける
茹でた後に実がしぼまなくなる。

オクラの胡麻和え
<材料>オクラ 7,8本 白いりごま 大さじ2 醬油、砂糖 大さじ1/2 焼き海苔 ごま油 少量
<作り方>
①オクラは上記⑴~⑶の下処理をしたのち、1分ほど茹でる。ざるにあげ、粗熱がとれたら斜めに半分に切る。
②白いりごまをを鍋に入れ、良い香りがするまでいる。(焦がさないように注意)
③熱いうちにすり鉢にいれて7分ほどする。

④醤油と砂糖をすり鉢に加え、ゴムベラで混ぜ、オクラを加えて和える。
➄最後に手でちぎった焼き海苔を加え、ごま油をかけて軽く混ぜ合わせる。

 

 

ブロッコリー、さやいんげんで作ってもあいますよ♪

わらび餅

わらび餅の始まり

鎌倉時代、中国から禅宗とともに伝来した茶の湯の作法と点心が始まりで、茶道が盛んになった室町時代にわらび餅などの点心が茶の子として洗練されていき、京の都を中心に発展していったようです

わらび餅粉について

本わらび粉...蕨の根っこからわらび粉になるのは全体の5~6%と、非常に希少とされ、手にはいりにくい高級食材とされる

わらび餅粉...サツマイモやジャガイモのデンプンが原料

ご家庭では片栗粉でも作ることができます♬

片栗粉で作るわらび餅
<材料> 片栗粉 大さじ3 砂糖 大さじ2 水 100cc
♡トッピング用 きな粉小さじ2 砂糖 小さじ1

<作り方>
①材料を鍋の中に入れてよく混ぜる(♡以外)
②混ぜながら加熱をし、ひと煮立ち後、弱火にして透明感が出るまで混ぜながら加熱し続ける。
③きな粉と砂糖を合わせた粉(♡)をひいた皿にのせ、上からも粉をふる。
④粗熱がとれたら、スケッパーなどで食べやすくカットする。

※写真はうぐいす粉を茶漉しでまぶしました
他にも抹茶やココア、黒蜜などをかけても美味しいです♬

さいごに

七夕の行事食といえば、天の川に見立てて食べる「そうめん」
もともとは七夕は中国から伝わったとされ、「索餅(さくへい)」というねじり菓子がそうめんの起源だとされています。中国では、七夕に索餅を神様にお供えし、無病息災を祈るという風習があり、その索餅がそうめんの形と似ているとか。平安から鎌倉にかけての文献には7月7日に索餅を食べると病にかからないと書かれているそうです。暑くて食欲がないときにはつるっとさっとそうめんもいいですね♪

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

書 SEI & 花 RUI

 

 

 

 

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