2022年の雨水は2月19日
立春から2週間が過ぎ、積もった雪が解けて雨に変わり、確実に春に向かっていく季節です。
蛤の潮汁(うしおじる)
蛤
浜にあって栗に似ていることから「はまぐり」
貝の殻のかみ合わせが対のもの以外は合わないことから夫婦和合の象徴とされるため、慶事に使われます。
左右の貝に絵を描き、当てる遊び「貝合わせ」が生まれ(神経衰弱のようなゲーム)、平安時代に楽しんでいたそうです。
【材料 2人分】
蛤 2個
だし昆布 2cm程度 水300㏄ 酒小さじ1 薄口醤油少々 塩少々
三つ葉 2本 桜の花の塩漬け 2つ
【下ごしらえ】
だし昆布を30分以上水に浸します。 (A)
蛤は1%程度の塩水に浸けて砂出しをします。さらに貝同士をこすり合わせて洗うか、たわしを使って表面の汚れを除きます。
桜の花の塩漬けは水にさらし、水気をペーパーでふき取っておきます。
【作り方】
①鍋に(A)の昆布だし、蛤を入れて弱火で加熱。沸騰直前に昆布をとりだし、貝の口があくまで中火でアクをのぞきながら加熱します。酒小さじ1を加えひと煮立ちし、生臭みを除き、アルコールをとばします。味見をしながら薄口醤油と塩で味を調える。器に蛤、汁をいれ、結び三つ葉と桜の花の塩漬けを飾ります。
三色団子
3色のお団子が串に刺さって食べやすいことから、花見などの戸外で食べたりされる和菓子です。
3色の意味は
ピンク=桜のつぼみ、ひな祭りの桃、春
白=満開時の桜の花、ひな祭りに飲む白酒、冬
緑=散った後の葉桜、ひな祭りのヨモギ、夏
といったように、桜の咲く順番や季節など諸説あります。
菱餅の代わりに桃の節句にも食べられます。
【材料 2本分】
上新粉 60g 砂糖 10g 水 40㏄~
食紅(赤色)適量 抹茶 適量 竹串2本
【作り方】
①上新粉と砂糖をざっとまぜ、水を少しづつ加え混ぜます。
②3等分に分けて、水で溶いた食紅を様子をみながら加えてこねる(ピンク)、抹茶の粉を様子をみながら加えてこねる(緑)。それぞれピンク、白、緑を2つづつ丸めて、熱湯に入れ、浮き上がってから3分茹で、水にとります。
③水に濡らした竹串に緑、白、ピンクの順にさします。
ちらし寿司/(酢飯・桜でんぶ・寿司海老の作り方)
ちらし寿司が桃の節句に食べられるようになった由来は定かではないようですが、今となっては定番中の定番。彩り豊かで華やかに作りたいものです。桜でんぶと寿司海老(開き海老)の作り方も紹介していきます。
【材料(2人分)】
硬めに炊いたご飯(米140cc 水130cc 酒小さじ2) ☆合わせ酢(酢50㏄ 砂糖15g 塩小さじ1)
☆の合わせ酢から寿司エビ用、酢ばす用にそれぞれ大さじ1よけておきます。
殻付き海老 2尾 れんこん水煮 40g 絹さや 4枚
タラの切り身2切れ 食紅 適量 卵 1個
使用する調味料 薄口醤油 塩 みりん、酒、砂糖
使用した道具など うちわ さらし 竹串
【酢飯の作り方】
炊き立てのご飯を飯台もしくはボウルいれる(飯台の場合は予め水に浸けておく)
合わせ酢をまわしかけ、切り混ぜします(シャリ切り)。全体に混ざったらうちわであおぎながらさらに切り混ぜし、濡らしてしぼったさらしをかけておきます。
お米をつぶさないように混ぜすることで、粘りが出ないようにするため。
また熱いうちにうちわであおぐと冷めて味がなじまないので、しっかり味をなじませた後にあおぐこと。切り混ぜしているしゃもじが軽くなったら味がなじんだ合図。その後あおぐことで余分な水分を飛ばし、熱で香りが失われず艶もでる。
【錦糸卵の作り方】
卵1個と酒小さじ1をよく混ぜ、サラダ油を熱したフライパンで両面焼き、まな板の上で卵を巻き、千切りにします。
【酢ばすの作り方】
レンコンは皮をむき2mm位の輪切りまたは半月切りにします。酢を少々加えた熱湯でさっと茹でて、熱いうちに合わせ酢(☆)に浸けます。
【寿司エビの作り方】
①海老の背ワタを除き、洗います。
②尾から竹串を刺して熱湯で茹でる。(背が曲がらないようにするため)
③水気を切り、熱いうちに合わせ酢(☆)に浸ける。
④冷めたら竹串をまわしながら外し、尾と一節を残して殻をむき、腹側に切り込みを入れて開き、再度合わせ酢に浸けます。その後上下を返して味を両面にしみこませます。
【桜でんぶの作り方】
①鱈の皮をはいで5分ほど熱湯で茹でる。(鱈の代わりに鯛 又は刺身用を使用)
②骨を除き、さらしに包み、脂肪を除くため、ため水の中でもみこみ、流水で洗い軽く絞る。
③鍋に酒、砂糖、みりん大さじ1/2、塩少々と食紅少々入れてよく混ぜ、
②の鱈を加え、弱火~中火でほぐしながら加熱し、水分を飛ばします。(菜箸を4本くらい使用するとほぐしやすい)
【仕上げ】
酢飯を皿に盛り、錦糸卵を全体にのせる。寿司エビ、酢ばすをのせ、桜でんぶをちらし、熱湯で茹で斜め半分に切った絹さやを飾る。