白露を愉しむレシピ/里芋とイカと煮物/きのこの炊き込みご飯/山かけすだちそば/ずんだ白玉団子

レシピ
白露(はくろ)

 

2022年の白露は9月8日です。
白露は空気が冷えてきて露を結ぶ頃のこと。ようやく残暑が引いていき、本格的に秋が訪れてきます。

ススキ

 

里芋/里芋とイカの煮物

satoimo

 

土垂(どだれ)...葉の先端が伸び、地上に垂れるので土垂。粘りが強く、柔らかい。
里芋は、親芋に子芋がつき、さらに孫芋、、、と実をつけるので、子孫繁栄の象徴として縁起もの扱いされています。
主成分はデンプン質。加熱をすると糊化し、消化吸収しやすくなります。食物繊維が豊富で低カロリー。ぬめり成分の一つはガラクタンといって脳細胞を活性化させ、免疫力を高める効果があるとされています。

<里芋とイカの煮物>

<材料>(4人分)
里芋 1パック スルメイカ 一杯 生姜 10g程度 醬油/砂糖/酒/みりん 大さじ1

【作り方】

里芋の下処理
皮をむいて両端を切りおとし、皮をむく。
ぬめりがあると、火も味もなじみにくいので、さっとゆでてぬめりを落とす。水から加熱をして沸騰したら2分ほどゆで、ざるにあげ、水であらう。
※里芋のぬめりが苦手など、もっとしっかり落としてさっぱりとした仕上がりにしたい場合は、塩でもんでぬめりを引き出して洗った後に茹でる方法もありますが、この場合塩で芋をしめ、味が入りにくくなることがあります。

 

里芋のぬめりには「シュウ酸カルシウム」という成分があり、小さな針のような形の結晶となっているため、生の里芋を調理する際、手などに痒みを感じることがある。
【防ぐ方法例】...①手袋をする
②酸性の物質が混ざると針状の結晶が壊れるため、レモン汁か酢を手に付けて調理する。
③里芋を洗ったあと、しっかり乾かしてから扱う。

①鍋に水200cc、醬油、酒、砂糖、みりんを入れてひと煮立ち後、食べやすく切ったイカをいれ、さらに
ひと煮立ちさせ、イカの色が変わったらイカのみ取り出す。

ひと煮立ちとは? 煮立ってから一呼吸位。ひと煮立ちさせることで、味がなじんだり、煮汁が回るなどの効果があり、せいぜい長くても30秒くらいまでが目安。

 

魚介類は加熱しすぎると硬くなりやすいので、色が変わったらイカを一旦とりだし、イカの旨味が残った煮汁で里芋をさらに煮るとよい

②煮汁のアクをとり、下茹でした里芋を入れてひと煮立ち後、弱火でコトコト里芋が柔らかくなるまで煮る。

煮崩れしないように注意しながら、竹串などでかたさをチェックする。

③イカを鍋に戻し入れて1、2分ほど煮絡めて鍋止めをする。
④皿に盛り付け、針生姜(生姜の千切り)をのせる。

 

きのこの炊き込みご飯

 

舞茸... 名前の由来が「見つけると舞うほど嬉しい」とうほど、長い間「幻のきのこ」と言われていたが、1970年代に人工栽培に成功して以降、1年中流通するようになり、独特の香りと食感で人気のきのこ。栄養価にも優れ、免疫力アップの効果があるといわれるβグルカンを豊富に含んでいます。

しめじ...「においマツタケ味シメジ」といわれるのはホンシメジ。シメジの名前で流通しているのはぶなしめじやひらたけのこと。食物繊維、うまみ成分のアミノ酸が豊富。

【きのこと銀杏の炊き込みご飯】
<材料>(4人分)
吸水した米 240㏄ 水240㏄ 醬油/酒/みりん 小さじ2 塩 小さじ1/8 和風だしの素 小さじ1
舞茸 50g しめじ 50g 銀杏 12個 油揚げ 1枚 人参 40g

米は洗って1時間ほど吸水してから、具や調味液を入れてすぐに炊く。吸水をせずに具を加えると生臭みが残ったり、調味料を入れて吸水すると、調味料の塩分で、米が水を吸いにくくなり、ふっくらと炊けなくなる

<作り方>
①舞茸は硬いところを除いて手で割く。しめじはいしずきを除いてこふさにわける。油揚げは熱湯をさっとかけ、粗みじん切り、人参は皮をむいて半月、またはいちょう切り。

きのこは洗う? 洗わないのが基本 洗うと水気を吸って味や風味が落ちてしまう。汚れが気になる場合は濡らしたキッチンペーパーなどで表面をこするようにふくとよい。

②吸水した米、調味料、水を炊飯器に入れてよく混ぜ、具材をのせて炊く。
③お好みで生姜の千切りや青ネギの小口切りを混ぜ、茶碗によそう。

 

 

ごはんをよそう ご飯や汁は盛るではなく、よそうという。「装う」が短くなったもので、飾り整えるの意味。食べ物を美しく、おいしそうに整えるという日本人の気持ちが込められています。
きれいなよそい方 まずごはんをそこから返すように混ぜて米と米の間に空気を入れてふんわりさせ、初めは茶碗の5~6分目まで、次に8分目までのせる。中央がややもりあがるようにして押し込んだり茶碗のふちでしごいたりしないこと。

 

 

山かけすだちそば

 

かけそばにたっぷりのすだちの輪切りをのせたのがすだちそば。
すだちは8月から秋口にかけてが旬。酸味はクエン酸。レモンの1、5倍。香りはリモネン 食欲促進やイライラ解消の効果が期待できます。今回はすだちx山かけ冷やしそばを作りました。

<材料> そば 1玉 山芋または長芋 60gくらい すだち 1個 七味唐辛子 少々 冷やしためんつゆ 150mlくらい

<作り方>
①そばはたっぷりの熱湯で茹で、流水で洗い、器に盛る。
②山芋は皮をむいてすりおろす。すだちは洗って輪切り。
③そばにつゆを注いで、②をのせ、お好みで山葵やきざみのり、七味唐辛子を一緒に。

 

山芋は漢方薬を構成する生薬「山薬(さんやく)」として使われています。
※ここでいう山芋は、ヤマノイモと呼ばれる自然薯、ヤマイモと呼ばれる長芋、大和芋なども含みます。
疲労、咳、消化促進、老化防止、体力回復など様々な効果があり、どの季節においてもお勧めしたい食材です。

 

ずんだ餅風白玉団子

ずんだ餅は宮城県を代表する郷土料理の一つで、枝豆をすりつぶしてペースト状にしたものを用いた餅菓子。
「ずんだ」の名前の由来は諸説あり、もっとも有名なのは「豆ん打」
茹でた枝豆をすりこ木でたたいたり押したりして潰す際、それが豆を打つと解釈され、「豆打」(ずだ)となり、ずんだに変化したという説。

<ずんだ餅風白玉団子の作り方>

<材料>(2人分)
ずんだ餡 茹でた枝豆(さや付き)または冷凍 80g 砂糖 大さじ1/2 塩 少々 水 大さじ1
白玉団子 白玉粉 40g 水 30cc位

 

塩少々とは? 目安は親指と人差し指の2本でつまんだ量。肉や魚に塩少々と書いてある時は、全体に薄く均一に塩がふられた状態。また仕上げに塩少々とある時は、味見をしてみて程よい塩加減にするという意味。ちなみに「ひとつまみ」は少々より少し多め。目安は親指、人差し指、中指の3本でつまんだ量。

<作り方>
①白玉粉に少しずつ水を加えてゴムベラか手で砕きながらなじませる。
②一つにまとまり、耳たぶくらいの硬さになったら食べやすい大きさにちぎって丸め、熱湯で茹でる。
☆大き目の丸形なら、浮き上がってから4分ほど、小さ目、もしくは中心にくぼみを入れた場合は3分程度
③水に取る
☆冷蔵庫で冷やすと硬くなることがあるので常温で。
④さやからだした枝豆、砂糖、塩、水をミキサーにかける。
☆滑らか具合はお好みで
➄水気を切った白玉団子に④のずんだ餡をかける。

今回は白玉団子は中心にくぼみを作り、餡は粒を残した感じで作ってみました♪

 

 

 

 

 

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた次回お会いしましょう♪

 

書 BY SEI & 花 BY RUI

 

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