立春を愉しむレシピ/ふきみそ/ほうれん草の白和え、くるみ和え/うぐいす餅/おいなりさん

立春の文字と花24節気

2023年の立春は、2月4日です。まだまだ寒い日が続きますが、植物たちは一斉に芽を出し、春の兆しが少しずつ見え始める、そんな季節です。                                                 

                                                

ふきみそ

蕗の薹       蕗の薹(ふきのとう)

春一番の山菜 開花前のつぼみです。花が咲くと苦味が増し、花が枯れ始めると葉が育ち、その長く伸びた葉が「ふき」に。
冬に黄色の花を咲かせることから「冬黄(ふき)」ふきと呼ばれるように。

ふきみそ

【材料】蕗の薹 100g程度 サラダ油小さじ1
A 砂糖、みりん、味噌、料理酒 大さじ1(予め合わせておく)

【作り方】
①蕗の薹を3分ほどゆでてから軽く水にさらし、水気をのぞいたら粗みじん切りに

苦味が強いのがお好みの方は、茹でずに水にさらすだけでもOK

②サラダ油を熱したフライパンでさっと炒め、Aの合わせ調味料を加えて炒める

ネギや大葉やくるみ、又は七味唐辛子などを混ぜても美味しいです♪

       ふきみそのおむすび

 

ほうれん草の白和え/ほうれん草の根のくるみ和え

ほうれん草

ほうれん草

ほうれん草は1年中手に入る食材ですが、霜が当たるほど甘みが増し、真冬から2月上旬頃が美味しくなります。
写真は赤軸ほうれん草です。赤い軸は抗酸化作用のあるポリフェノールと、骨の形成に必要なマンガンが含まれています。今回は軸も使用し、2品作っていきます。

青菜の和えものを美味しくする秘訣は「色止め」と「醤油洗い」です。

ほうれん草の白和え

【材料】ほうれん草1/2把(100g程度) 木綿豆腐1/2丁(150g程度) 人参 20g程度
白いりごま 砂糖 薄口しょうゆ 

【下ごしらえ】木綿豆腐はキッチンペーパーなどで包み、耐熱 容器にのせ、電子レンジで加熱             し、水気をのぞいておく(600w 1分位)

 (うすくちしょうゆ) 食材の色や味を生かしたいときに使用する色の薄い醬油
🌟醤油の塩分濃度 
たまり醤油 < 濃口醬油 < 白醤油 < 薄口しょうゆ
薄口しょうゆは色は薄くても普通の醤油よりも2%ほど塩分が高くなります。
たまり醤油は色は濃いですが、塩分は低く、原材料が大豆と塩のみで
グルテンフリーのため、ヨーロッパなどでも人気の醤油です。
 

【作り方】
①人参は皮をむき、千切り
 熱湯でさっとゆで、穴あきお玉等でとりだし水気をきる

②残りの茹で湯でよく洗ったほうれん草を少々の塩を加えて茹でる

③ほうれん草を水にとり(色止め)、薄口醬油を小さじ半分程度全体に垂らしてもう一度絞る(醤油洗い

(いろどめ) アク止めとも言いますが、冷水にとって冷やすことでアクをのぞき、色よく仕上げます。浸しすぎると旨みが逃げるので注意
(しょうゆあらい) 和え物やお浸しの下ごしらえで、ほんのり下味をつけるとともに余分な水気をのぞく効果がある。こうすることで、和え衣となじみやすくなる

🌟醤油と合わせて塩少々を加えるとアミノ酸の相乗効果で甘みが増して味わい深くなります♬

④ほうれん草を食べやすいサイズに切る (軸はとっておく⇒くるみ和え用)

➄白いりごま大さじ2を炒ってからする

炒る場合は鍋をゆするか木べらなどでうごかしながら、焦がさないように気を付けてください。余熱でも焦げるので、香ばしい香りがしてきたらすぐにすり鉢へうつします。しっとりして少し油がにじんでくるくらいまでするとよりおいしいです。

🌟ひと手間かけることで香りと美味しさに違いが出ます^^

⑥薄口醤油と砂糖(それぞれ大さじ1程度)で味付けます←味見をしながら

⑦再度絞ったほうれん草とにんじんを和える

 

ほうれん草の軸で作るくるみ和え

【材料】ほうれん草の根 くるみ10g程度 薄口醤油 砂糖

【下ごしらえ】くるみはローストしていない場合、予熱をいれていないオーブンで170℃で8分程度ロースト、もしくは軽く炒る

【作り方】
①くるみは、すり鉢でつぶすか、ビニール袋にいれてめん棒等でたたくか、フードプロセッサーで砕く(砕き具合はお好みで)

②味をみながら薄口醬油、砂糖をあわせて、ほうれん草の軸を加える

くるみの和え衣を多めに作っておいて、余った白和えに加えるとさらに香ばしくなって味変できます♬

  ほうれん草の白和えと軸で作るくるみ和え

 

うぐいす餅

春告鳥(はるつげどり)とも言われる鶯(うぐいす)。鶯色の青大豆を使ったきな粉をまぶした和菓子。豊臣秀吉が兄をもてなす茶会に作らせた菓子が原型と言われています。

うぐいす餅

材料(4個分)白玉粉 60g 砂糖 30g 水 100ccくらい 
青大豆粉(うぐいすきな粉) 大さじ1~(お好みで)

【作り方】求肥をレンジで♪

(ぎゅうひ) 時間が経っても硬くならない大福の皮のようなもの。牛の皮っぽいのでもともとは「牛皮」と書きましたが、当時日本では牛や豚を食べる事を禁じていたため求肥という文字があてられたそうです。

①耐熱ボウルに白玉粉、砂糖を入れてざっと混ぜ、水を少しづつ加えて混ぜる

求肥

②ふんわりラップをして電子レンジ600wで1分加熱

混ぜ方

③一部のみかたまるので、均等になるように混ぜる(再度600wで1分)

この時かなり固まっているようであれば時間を短めにする

餅状

④全体がお餅状になったらよく混ぜで、青大豆粉を広げたバットへひろげ、上からも

粉をかける

うぐいす粉

        うぐいすきな粉

あんこ

あんこを4等分にして丸めておく(粒あんでも白あんこでもお好きなものを)

切り分ける

求肥を4等分にして、手で触れるくらいの温かさになったらあんこを包む
🌟完全に冷める前の方が綺麗に伸ばしやすい
最後に茶こしで粉をふるってできあがり♬

うぐいすもち

         うぐいす餅

 

おいなりさん

 

初午の日に穀物の神様が稲荷山(現在に伏見稲荷大社)に降りたとされ、稲荷神を祀る祭りが行われるようになったそうです。稲荷神の使いであるきつねの好物が油揚げだったことで、稲荷神によってもたらされる米を詰めた油揚げを奉納した事がいなり寿司の始まりとされ、初午の日にはいなり寿司を食べる習慣ができたそうです。

おいなりさん

【材料】(8個分)油揚げ4枚 固めのご飯240g(米120㏄ 水120㏄) ガリ生姜30g 
白いりごま小さじ1程度
Aだし汁120㏄(または水120㏄,顆粒だし小さじ1/4)砂糖、みりん、酒 大さじ2ずつ
 しょうゆ小さじ4

【作り方】
①油揚げをカットし、袋状になるように1片をカットして口を開く

破れやすいので、菜箸や麵棒などでお揚げの上を転がすと油揚げが広げやすくなります。

②熱湯に油揚げをいれて10分ほど茹でる(油抜き

(あぶらぬき) 表面の油を落とすことで、油臭さがとれ、味がしみこみやすくなる

③キッチンペーパーなどで軽く水気をふく

④鍋にAをいれてひと煮立ち後③の油揚げをいれて弱火で煮汁がほぼなくなるまで煮て、そのまま冷ます

焦がさないように注意!また煮汁を含んだ油揚げは破れやすいのであまりお箸で触らない

➄温かいごはんと白いりごま、粗みじん切りにしたガリ生姜を混ぜる(簡単酢飯)

⑥油揚げが冷めたら両手で抑えるようにして軽くしぼり、中に酢飯をつめる

おいなりさん

         おいなりさん

 

おいなりさんは地方によって形が異なります
関東風は俵型のおいなりさん 関西風は狐の耳に見立てたおいなりさん

ちなみに
一般社団法人全日本いなり寿司協会では建国記念の日と同じ2月11日を「初午いなりの日」と定めています。

運気が高まるとされる初午にいなり寿司を食べると福を招くそうです♪

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            春告げ鳥            

 

 

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